(社)日本奇術協会主催定例公演
Magic of MAGIC 第7回公演レポート
亜羅仁ダンシングイリュ-ジョン
出演(敬称略)
亜羅仁 / りりあん「ゆか」 / 福田美恵 / ジージョ・星 / MAYU / HIROSHI
会場  シアター風姿花伝

開場18:30「この所観客も多いので、出来れば予約した方が良い」
18:35 クロースアップマジック、19:00 ステージマジック開始
21:00終演、開場は18:30であるが、その前に16:00からMOMマジック教室が始まっているので、予約をしてあっても、 早く整理券を貰わらないと、結構後ろの席に成ってしまう。 実際、今回も予約をして、6時30分前についても23番であった。
まーそれだけ、人気も定着して、リピターが多くなったと云うことになるかも知れないが、其の月のフアンがいるので、 今回も初めてシアターへの来客も多く、ステージの反応がよかった。
最初はクロースアップでHIROSHIさん。
カズカタヤマ門下生で銀座や新橋のお店でクロースアップを営業とのこと、中々、好感が持てるのですが、毎月必ず、カード、コイン、お札のマジックです。
今までの90%以上が同じ素材です。
演者が変われば、カードでも色々有るらしいがアマチュアでは毎回見ていると、 カードやコインはどれも同じ現象に見えてきて、たまには違う素材でクロースアップを見てみたいと感じた。
これはHIROSHIさんに言っているのでは無くて企画の段階の話になってしまいますが?

1部
「リリアン」
パントマイムからマジック界に入ってきた人なので、表現力を発揮して 今、流行の花を豪華にふんだん使った、題してラブリーマジック。
この所、四ヶ月間、アシスタントをしている女性がピンで演技を披露してくれているが(3月ドルフイの女性軍団。 4月TOMOKOさん、5月キラリンさん、6月リリアンさん)何れも、特色のある素材と演技で充分に客を楽しませてくれるし、 日頃からの練習の成果を垣間見た感じだ。
赤を貴重にした照明で、可愛いウエイトレスさんが掃除をしながら、お店を飾ってゆく感じをテンポ良く演じていた。

「HIROSHI」
{カズカタヤマ師の門下生とかで、普段はクロースアップを主体にして、都内の(十二時)などで活躍中との事、 スライハンドを得意としている演技でステージでも、カード、コイン、お札などが使われていた。
茶髪に丸いメガネ、一寸見不似合いに見えるが、にこ!とした笑顔が誰にでも好かれる優しさがいい。

「MAYU 」
シルクと剣(つるぎ)をつかった構成の演技。
私は始めて拝見した演者で若々しく溌剌した演技は好感が持てる。
演者は自分なりの構成を考えていると思うのだが、それが観客に伝わらない。
ある場面で(つるぎ)でシルクを切るシーンが有るのだが、中々切れないシルクに観客は何を感じるだろう?
多分(つるぎ)にはシルクを切れるように工夫がしてあると思うのだが。シルクも簡単に切れない(つるぎ)は決して本物に見えないし、単なる出し物と使うのであれば、シルクを切ってはならないとかんじた。
本物に見せる難しさを肌で感じた。

「ジージョ・星」
司会の{ナナオ}さんの紹介だと、大道芸とマジックを融合した演技者との紹介で、大道芸に興味がある自分としては、大いに気なった。
演技が終わって気がついたのだが、大道芸とマジックの違いはなんだろうと充分考えられて、融合を「売り物」にしたのかな、 アマチュアの私には云い難いがそのように伝わらなかった懐かしい「ピラミッド」を見せてくれた。
今は亡き「村上正洋先生」の十八番の「ピラミッド」を思い出して懐かしかった。
私は{ピラミッド}の難しさは、例をとると、一度出したシルクを纏めて「ピラミッド」の中に入れて、すぐにシルクを出し、その後、他の出し物が出てくる場面が好きでない。
シルクを入れた意味が不明なのである「演者の都合」シルクを纏めて、入れたのに、なんで出してしまうの?
これは「日本セイロ」でも多々見られる場面で、何時も頭を悩まされる。
何かよい解決策は無いものか。画期的な「ピラミッド」を見てみたい

2部
観客を舞台に上げての「カップ&ボール」これは、面白かった。
是非私も覚えてみたい。多分難しいのだろう HIROSHIさんの工夫の作品と思うマジックは固定観念に囚われない頭の柔らかさが大事だとつくづく思った。
亜羅仁ダンシングイリュージョン長身で、好きな長いコートをひるがせて、 「これが演技中に何回もチェンジする」ダンサー出身だから動きが綺麗。
テンポの速い動きの中で次々とドリームバックの中から、17個も出て来たのには驚いた。
内容はバライティーに富んでいて観客を舞台に上げて、「椅子浮揚」をしたりタンゴの客でフラフープを「ゆかさん」が披露したり、アシスタントさんの衣装替えも早く面白い。
そんな中、ちょっとした、紙帽子などの小物の使い方が上手で、一つ、一つを研究しながら舞台に取り得ているのがよくわかる。
小雨を気にしながら奇友とマジック談義に花を咲かせる話題が多くて今夜も満足した。
来月の風姿花伝が楽しみである。